もちだ・まさゆき 2008年慶応大学卒業後、ニューヨークの米系投資銀行でM&Aのアドバイザリーなどに従事。MBA(経営学修士)プログラム在学中にタイボーンにインターンとして参画し、修了後の15年から現職。
人事労務クラウドのSmartHRや後払い決済のPaidyなど、今年100億円以上を調達したベンチャーはいずれも、上場株と未上場株の両方に投資する海外の「クロスオーバー投資家」から出資を受けた。その1つ、香港が本拠のタイボーン・キャピタル・マネジメントで日本株投資責任者を務める持田昌幸氏に、ベンチャー投資の背景を聞いた。

──これまでの上場株での実績は。

アジアや米国を中心に世界中の上場株に投資しており、運用総額は1兆円弱。保有期間は5〜10年と長い。2019年にベンチャー投資のファンドを立ち上げた。投資先が上場すれば、上場株ファンドに引き継ぐ。

上場後も中長期で支える

──上場株ファンドがベンチャー投資をする意味はどこにありますか。

上場前のベンチャーにVCが投資しても「オーバーハング」(上場後にVCが株式を大量売却すると予想した市場参加者が買い控え、株価が上がりにくくなる現象)のリスクがある。中長期で投資できるわれわれのような存在は重要だ。