ほんだ・おうすけ 1974年生まれ。幼少期を米国で過ごす。一橋大学法学部卒業。96年三菱商事入社、自動車部門の海外営業や事業投資に従事。グロービス・キャピタル・パートナーズを経て、2007年から現職。
日米中で3000億円以上のファンドを運営するVC大手・DCMベンチャーズで、クラウド名刺管理のSansanやクラウド会計のフリーなどに投資してきた本多央輔・日本代表は現状をどう見るのか。

──米中と比較した際、日本のベンチャーを取り巻く環境をどう評価しますか。

各国が独自の進化を遂げているが、日本はまだ成長初期。1つ特徴を挙げるとすれば、トレンドに引っ張られがちだ。今はSaaSばかり注目されている。ソーシャルゲームが大流行した2010年代前半に似ており、バリュエーション(企業評価額)も上がりすぎている。

──なぜトレンドに引っ張られてしまうのでしょう。

起業家にとっては潮流に乗ったほうがお金は集めやすいからだろう。一方で僕らは(今後盛り上がる)テーマを決めて合致する会社を探す。仮説を掘り下げた分、投資の確証も高まる。フリーはSaaSの代表格になったが、投資した12年当時は「今さら会計ソフト?」と言われたし、SaaSが話題に上ることもなかった。