広告モデルで急成長を遂げた、バズフィード。ジョナ・ペレッティCEOは苦境に立つ(Chang W. Lee/The New York Times)

新聞や雑誌の廃刊、破綻が米国で相次ぐ中、バズフィードなど急成長する一部のウェブメディアは少し前までニュースビジネスの未来のように見えていた。ヴォックス・メディア、ヴァイス・メディア、グループ・ナインといったデジタル時代の新興メディアの企業価値は、投資家が多額の資金を注ぎ込んだことから急上昇。資金調達を行うたびに、創業者たちはウィニングランを飾った。

熱狂の土台には、「成功間違いなし」とされた、ビジネスモデルが存在した。ウェブ上で無料のコンテンツを提供すれば、若い読者とつながりたい広告主からお金が流れ込む、というものだ。ところが状況は完全に逆転した。デジタルジャーナリズムに力を入れるワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルは、コンテンツを有料化する戦略で成功している。

さらにオンライン広告市場では、フェイスブックやグーグルといった他を圧倒する大企業が広告収入の大部分をかっさらっている。バズフィード、ヴォックス・メディア、ヴァイス・メディア、グループ・ナインは、かつての地位を取り戻し、巨大な相手と競争していくため、このところ合併や買収で規模の拡大を進めるようになっている。