有料会員限定

回復は限定的、構造改革が急務 有力エコノミスト18人の日本経済予測 1

✎ 1〜 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 27
拡大
縮小

2021年度の景気回復は鈍く、改革の遅れが中長期で日本の地位を低下させていく。

(まちゃー / PIXTA)

特集「「コロナ後経済」の大難問」の他の記事を読む

日本の景気回復は一筋縄ではいかない。昨年暮れに新型コロナウイルスのワクチンが想定より早く開発され、正常化への期待が高まったが、その後、ウイルスの変異により接種率の高い国でも感染の波が繰り返されている。

ただ、感染者数に比して重症者や死者の数が少なくなれば、対策の基準も感染者数でなく重症者・死者数に切り替えていくことも考えられる。そのためにも重症者に機動的に対応できる医療体制づくりは急務だ。漫然と緊急事態宣言を繰り返していたのでは、経済の低迷から抜け出せない。

ここから先の日本経済について、18人の有力な民間エコノミストを対象にアンケートを実施した。2021年度後半の景気見通しと、パンデミック(感染症の世界的流行)をきっかけとした社会環境の変化を踏まえて、中長期の日本経済の課題について聞いた。

だらだらと鈍い回復

20年度の実質GDP(国内総生産)成長率はマイナス4.6%で、消費増税の影響のあった19年度のマイナス0.5%に続き、2期連続のマイナスだった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
「コロナ後経済」の大難問
飲み薬が焦点に
副反応への評価
従来株より強力
医療資源の偏在
中等症で自宅療養も
金融緩和でマネー流入
旅行・出張自粛中
通販需要で建設ラッシュ
働き方改革の柱
インタビュー/東急電鉄 社長 渡邊 功
問われる店の価値
インタビュー/CBRE日本法人 社長兼CEO 坂口英治
インタビュー/FOOD & LIFE COMPANIES 社長 CEO 水留浩一
インタビュー/ぴあ 社長 矢内 廣
すべてが目算狂い
コロナ対策で国民からそっぽ
インタビュー/投資家 ジム・ロジャーズ
インタビュー/アジア開発銀行 総裁 浅川雅嗣
労働政策の抜本転換が必要
資金繰り支援の先
米国主導の世界株高
ニューノーマル時代の勝ち組企業を探す②
ニューノーマル時代の勝ち組企業を探す①
有力エコノミスト18人の日本経済予測 3
有力エコノミスト18人の日本経済予測 2
有力エコノミスト18人の日本経済予測 1
「コロナ後経済」の大難問
変異株に立ち向かう世界
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内