(Graphs / PIXTA)

正確に伝わる文章を書いたり、相手の心を動かす文章を書いたりするために、「豊かな語彙力があれば」と願う人は多いだろう。語彙力は、言葉を多く知っていることに加えて、適切な言葉を場面に応じて引き出す力によって成り立っている。使用可能な語彙を増やすために、「脳内辞書から語彙を引き出す方法」「辞書やデータベースの検索で適切な言葉を見つける方法」を紹介したい。

初めは自分の脳内辞書の中から語彙を引き出す方法だ。発想の軸を立て、その軸に合うような観点で別の言葉はないか考える。

まずは語種(和語・漢語・外来語)という軸。和語の「出前」を使えば大衆的な料理が、外来語の「デリバリー」だとピザなど洋食が届きそうな雰囲気が出る。漢語の「宅配」は何にでも当てはまる。「話し言葉と書き言葉」という軸で考えると、名詞では「きまり」より「規則」が、動詞では「集める」より「収集する」が書き言葉らしい。「部屋の明かりが灯りました」という表現を「あらたまった言葉とくだけた言葉」という軸で考えると、「明かり」を「ライト」、「灯る」を「つける」としたほうが私的な場面に合いそうだ。「お天気キャスター」を専門語で表現すると「気象予報士」だ。以上のような観点で考えることで、伝える相手や状況に合った言葉が引き出せるようになる。