(hiro Viewer / PIXTA)

公務員の書く、「お役所文章」は、非の打ちどころがない。まねておけば、格式高く、隙のない文章が書ける──。もし、単純にそう思っている人がいたら、それは非常にキケンであることを、まずはお伝えしたい。

筆者は元公務員であり、数多くの「お役所文章」を読んだり書いたりしてきた。現在は独立し、文章の危機管理コンサルタントとして、文章の書き方に関する書籍を書いたり、コンサルティングや講演を行ったりしている。

そんな中で繰り返し目にするのは、ちょっとした勘違いによって、突っ込みどころのある「隙のある文章」を書いてしまっているケースだ。

これは役所だけではなく、企業も同じである。いったい、どこがキケンなのか、以下で解説する。

世間のルールとは異なる

役所の文章のルールを知らずにまねると、人によって解釈が異なる「隙のある文章」となるおそれがある。それが下表の上の例文だ。

これは民間企業の「お子様向けプラン」の加入条件を説明したものだ。ここで問題なのは、「学校教育法に定める学校に在籍する方」で、扶養者がいない人は加入できるのか、できないのかだ。