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「顧客の声」をDXで一元管理 食品大手が窓口に続々導入 【4179】ジーネクスト

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顧客窓口に届く要望をクラウド管理するツール提供。食品業界中心に展開する。

代表取締役 横治祐介(よこじ・ゆうすけ)1977年生まれ。2001年有限会社ジーネクスト設立、05年株式会社に変更。21年3月東証マザーズ上場。今22年3月期は売上高10億4100万円、営業利益1億0500万円を見込む。(撮影:尾形文繁)
顧客対応をDX(デジタルトランスフォーメーション)で支援──。企業に寄せられる顧客の声を一元管理できるクラウドサービスを提供するジーネクストが今年3月、東証マザーズに新規上場した。そのサービスの特徴は何か。横治祐介代表に聞いた。

──2001年に会社を設立し、まず03年にパッケージソフト「CRMotion」をリリースしました。

24歳でジーネクストを立ち上げた当初は発注元の企業に常駐し、システム開発を行っていた。あるとき、事務機器メーカーで顧客対応窓口に関わる仕事をして3つのことに気づいた。

1つ目は、顧客対応窓口の業務量が多いこと。電話対応で現場はとても忙しそうだった。2つ目は、すばらしい仕事をしているのに日の当たる業務とはいえないこと。3つ目は、窓口には顧客の生の声が集まっているということだ。これは本来なら宝の山だ。顧客対応専門のシステムがあれば人手不足を解消し、顧客の声を幅広いシーンで活用できる。そう直感し、顧客対応窓口で使えるパッケージソフトを開発した。

──19年にソフトを顧客対応DXプラットフォームの「Discoveriez(ディスカバリーズ)」にリニューアルしました。

CRMotionは顧客対応窓口向けの数少ないソフトの1つだったので、口コミなどで顧客を増やすことができた。オプションで顧客対応業務向けの音声サービスやデータベースサービスなどの機能も追加してきた。それらを統合してディスカバリーズとした。従来はユーザーの施設内に機器を設置するオンプレミス型だったが、世の中でクラウド型への転換が進むことは早くから読めていた。ディスカバリーズへの統合はその流れに乗るためでもあった。

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