日野といすゞ、電動化時代に手を組む必然 危機感が生んだライバル同士のタッグ結成

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
拡大
縮小

電動化や自動運転など「CASE」と呼ばれる次世代技術に対応するため、貨物トラックを舞台とした国内大連合が動き出した。

日野自動車が2022年に発売する小型低床のEVトラック。同社初のEVで、主に都市部の宅配用トラックとしての使用を念頭に置いている(写真:日野自動車)

特集「トラック CASE最前線」の他の記事を読む

ネット通販の普及などで繁忙を極める配送業界。その「ラストワンマイル」を担う宅配用の電動トラックが近く登場する。

名称は「日野デュトロZ(ズィー)EV」。日野自動車が同社初の量産EV(電気自動車)として開発を進める小型低床トラックだ。道幅が狭い都市部の住宅街でも使いやすい小さめの1トン積み車で、普通運転免許で運転できる。フル充電時には約100キロメートルの走行が可能だ。

デュトロZEVは荷台の床の高さが地面から40センチメートルと一般的なトラックの半分以下。モーターなど電動コンポーネントの多くを運転席下に収納したうえで、トラックでは珍しい前輪駆動にして荷台下のプロペラシャフトをなくし、超低床化を実現した。また、運転席から直接、後ろの荷室に移動できるウォークスルー構造にもなっている。

次ページ電動化の国家目標
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内