2012年訪米時の習近平国家副主席とバイデン副大統領(当時)。今や両国のトップとして対立が深まる(Monica Almeida/The New York Times)

1971年7月9日、ヘンリー・キッシンジャー米大統領特別補佐官(当時)が極秘訪中し、中国と世界の関係は改善に向かった。それからちょうど50年の今、中国と世界の関係は米中対立で危機に突入している。

米大統領のために世界の動向を予測する国家情報会議(ナショナル・インテリジェンス・カウンシル)は3月、2040年までを見通した『Global Trends 2040』を発表した。タイトルは「より争われた世界(A More Contested World)」。注目すべきは、今後の世界を占った5つのシナリオのうち3つを対中競争に充てたことだ。

1つ目は「民主主義の再生」という楽観シナリオ。中国の衰退とともに米国の主導権が続くという内容だ。2つ目は「漂流する世界」という悲観シナリオで、中国1強の勢いが増すというもの。3つ目は「競争的共存」という中間で、米中は争いながらも共存の道を歩むという中身だ。