共和党主導のジョージア州で可決された投票制限法に、民主党のバイデン大統領は反発(Sarahbeth Maney/The New York Times)

6月末にトランプ前大統領が、テキサス州南部の米メキシコ国境を訪れた。バイデン政権の移民政策を糾弾するなど意気軒高だったが、そのトランプ氏を招いたのが、同州のアボット知事である。国境まで同行した同知事は、「今こそ国境を閉鎖するときだ」と述べ、まるでトランプ氏が乗り移ったかのようだった。

米国では、民主党のバイデン政権に対し、共和党が州政府を足がかりに攻勢を強めている。その急先鋒が、共和党のアボット知事が率いる南部テキサス州である。

同知事は、トランプ流の強硬な対移民政策で、バイデン政権に対峙する。また、トランプ氏が始めた米メキシコ国境への壁の建設を引き継ぐ計画である。さらに、親の同伴なしで国境を越えて入国した子供を一時的に収容してきた施設に関し、州政府による認可を取り消す方針を明らかにしている。越境してきた子供の行き場が失われかねず、バイデン政権は強く反発している。