経理から見た日本陸軍(本間正人 著/文春新書/1320円/349ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] ほんま・まさと 秀明大学総合経営学部准教授、元防衛事務官。1969年生まれ。福島大学卒業。97年、防衛庁入庁。主に調達関係畑を歩み、旧管理局原価計算部に15年間在籍した。その後、埼玉大学大学院経済科学研究科博士後期課程に入学し、博士号(経済学)を取得。

戦争にはお金がかかる。多くの燃料や弾薬が必要になるし、軍需補給にも人員や物資が大量に投入される。だが、国の一大事とはいえ、それらを湯水のように使えるわけではない。

軍隊も国の機関の1つだ。ほかの役所と同じで、予算がなければ動けない。では、戦前・戦中の日本では、いかに予算内で軍需品を調達していたのか。本書は日本陸軍の会計経理機能に着目し、軍におけるお金の流れを1次資料を基に解き明かしている。

日本陸軍と聞くと、古くさい組織を思い浮かべるかもしれないが、会計については超先進的だった。例えば、企業から軍需品を調達する際は適正価格主義を採用していた。