有料会員限定

自社スタジオ発のヒットが続出 止まらないPSの快進撃 Part2|絶好調事業の今後

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
拡大
縮小

新ゲーム機発売初年度は赤字が当然だったが、いきなり最高益を達成した。その秘訣とは。

PS5は触覚に訴えるコントローラーが魅力。自社スタジオのソフトでその可能性を最大化した(写真:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

特集「ソニー 掛け算の経営」の他の記事を読む

コロナ禍で現実世界の活動が制限される一方、バーチャルな世界へ行けるゲーム業界には追い風が吹き続けている。

ソニーもその恩恵を強く受けた。2021年3月期のゲーム部門の営業利益は前年同期比43%増となる3422億円。過去最高を更新した。巣ごもり需要の拡大を背景に、ゲームソフトのダウンロード販売が好調だった。

特筆すべきは、7年ぶりの新しいゲーム機「プレイステーション(PS)5」の発売年度だったことだ。これまでは新ゲーム機の発売年度は多額の開発費や宣伝費がかかるため、必ず赤字に陥っていた。それが初年度に最高益を更新するという快挙を達成した。

単なる巣ごもり需要による追い風参考値ではない。

「われわれのビジネス構造が強固になったことを意味している」

ゲーム事業を統括するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のジム・ライアン社長は5月の投資家向け説明会で、変化するソニーのゲームビジネスについて説明した。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
ソニー 掛け算の経営
ソニー音楽子会社の元社長「丸さん」が語る
将来性と問題点を探る
元ソニーの経営学者が語る|早稲田大学ビジネススクール 教授 長内 厚
復活ソニーの「次」をどう描く
Part3|ソニーの死角
時価総額はソニーの4分の1
評価次第で給与に大きな差
ビリビリに出資し中国市場を深耕
イメージセンサーで首位独走
YOASOBIだけじゃない
インタビュー|YOASOBI「生みの親」に直撃
Part2|絶好調事業の今後
ネトフリ、ディズニーと配信契約
業績不振時も研究開発費率は維持
Part1|掛け算の経営
AIロボティクス事業トップに聞く|ソニーグループ常務 川西 泉
ソニーCTOに聞く|ソニーグループ 副社長 兼 CTO 勝本 徹
ソニー 掛け算の経営
ついに出始めたシナジー エンタメ×エレキ
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内