スパイダープラスは伊藤社長が1997年に熱絶縁工事会社として創業、2010年から管理アプリ事業を展開する(撮影:今井康一)

3月末、東証マザーズ市場に新規上場したベンチャーが急成長期に突入している。建築図面・現場施工の管理アプリ「SPIDERPLUS」を開発・販売するスパイダープラス。その名の由来はクラウド上でクモの巣を張るように情報をつなぐこと。図面や写真、帳票をアプリで一括管理し、建設現場での煩雑な管理業務を直感的にわかりやすく、タブレット上で完結できるようにする。

SPIDERPLUSは当初、建設業界で生産性向上の意識が低かったこともあり、思うように市場に浸透しなかった。しかし3〜4年前から使い勝手のよさが業者間に口コミで伝わり、業界では職人の高齢化などを背景にデジタル化による生産性向上の機運も高まってきた。さらに昨年来の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、遠隔でもリアルタイムで情報共有できるSPIDERPLUSへの注目度は一気に高まった。

導入企業は、タブレット1台ごとに発行されるID1つにつき月額3300円が課金される。これがそのままスパイダープラスの売上高になるため、同社の業績状況をみるうえではID登録者数が重要指標となる。