欧州連合(EU)がAI(人工知能)規制案を公表してから2カ月強が経過した。「成分に有害性がないかを調べ、承認した製品をデータベースに登録する医薬品や化粧品の規制と似ている」とEU関係者は言う。AIへの包括的な規制案は世界初だが、法案可決や施行までには少なくとも数年かかるとみられている。

ハイリスクに分類されたAIは事前審査が必要となる。例えば日本でもすでに広く使用されている、企業の人員採用などでのAIも対象となり、影響は大きい。

EU規制案が明確に禁止としたのは、「法執行を目的に行う、公共空間でのリモート常時生体認証(顔認証など)」「政府による国民の採点化(社会信用システム)」だ。名指しはしていないが、これはまさに中国政府が新疆ウイグル自治区の少数民族や全国民に対して行っていること。人権を重視するEUと中国製AIは「水と油」になりそうな印象を強めた。