自社の存在意義を全社的に共有することが重要だ(imagenavi)

ビジネスの領域でSDGsの実現に取り組む動きが加速している。学校など教育の現場でも、新学習指導要領にSDGsの担い手育成が盛り込まれ、SDGsがビジネスと生活の「共通言語」になりつつある。今、SDGsがどんなものかは知らなくても、「その言葉を聞いたことがある」という人は確実に増えている。

サステナブルな社会を目指す潮流の中で、企業としてSDGsの実現に取り組むこと、つまりビジネスで社会課題を解決することは、自分たちのビジネス環境のサステナビリティを実現するためにも、企業規模の大小や業種に関係なく不可欠である。

しかし、企業にとっては、ここで必ず注意しなければならないことがある。それが「SDGsウォッシュ」と呼ばれる行為である。

SDGsウォッシュとは一言でいえば、「SDGsをやっているふり」をすることだ。具体的には①「SDGsに取り組んでいる」とPRしながら、その実績を証明することができない、②過去の取り組みをあたかも「現在進行形」であるかのようにPRする、③SDGsに取り組んでいるとPRしながら実際のビジネスやマネジメントにおいて環境や社会に悪影響を与えている、などである。

SDGsウォッシュの本質は羊頭狗肉という「経営の偽装」である。それはSDGsの実現に役立たないどころか、顧客などのステークホルダーを欺き、社会的批判にさらされる。

また、本来SDGsの実現に投入されるべき経営資源がSDGsウォッシュに使われることで無駄になり、従業員のモラルが低下してしまう。だからこそ、自社のビジネスやマネジメントがSDGsウォッシュに陥っていないかをつねにチェックすることが重要な経営課題といえる。

それでは、このSDGsウォッシュを防ぐためには、企業はいったい何をすればよいのか? その予防に欠かせない、とくに重要な10の原則をまとめてみたので、ぜひ参考にしてほしい。