初めてランキングを算出した際のトップは東芝。2014年までに計5回トップ10にランクインしていたが、21年は36位にとどまっている(撮影:尾形文繁)

「SDGs 日本を代表する500社」は、小社刊の『CSR企業総覧』の調査内容がベースだが、そのデータを基に「CSR企業ランキング」も作成している。大きな違いは、「財務評価」。CSRの観点で考えると、利益を多く出せばより税金を納められるし、社会還元の規模も違ってくる。CSR企業ランキングは、財務の収益性や安定性、規模を評価、配点ウェートは半分を占める。

表は2007年以降、毎年発表しているランキングの結果だ。もちろん人材活用や環境、社会貢献の面で積極的な企業が上位に顔を出すが、業績の浮沈がその後の順位に大きな影響を与えている。

07年のトップは東芝だった。環境への取り組みが評価されただけでなく、半導体メモリーの好調も追い風になった。しかし米国の原発子会社の破綻で状況は一変、徐々に順位を下げていった。現在は、ガバナンス問題で混乱が続く。

09年の1位シャープは、カーボンニュートラルに当たる「地球温暖化負荷ゼロ企業」を標榜し、それに対応した取り組みが評価された。ただ、液晶テレビの低迷による経営悪化で順位を下げてしまう。現在は台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下にあり、21年は177位。

近年は通信大手が上位に