かにえ・のりちか 1969年生まれ。94年慶応大学総合政策学部卒業、2001年同大学大学院政策・メディア研究科博士学位(政策・メディア)取得。15年から現職。慶大SFC研究所xSDG・ラボ代表。SDGs関連委員を多数務める。

日本政府SDGs推進円卓会議構成員をはじめ、数多くのSDGs関連プロジェクトで委員を務める慶応大学大学院の蟹江憲史教授。第一人者に日本のSDGsの取り組みの現状を聞いた。

──日本企業のSDGsの取り組みをどう見ていますか。

例えば「SBT(Science Based Targets)」と呼ばれる、温室効果ガス削減に関する科学に基づいた目標設定や、自社で使う電力のすべてを再生可能エネルギーで賄うことを目指す「RE100」に取り組んでいる企業は多い。そういう意味では、意識は高まってきている。中小企業ではSDGsに絡めて取引先やマーケットを広げていくというメリットを見いだしているところもあると聞く。

一方で、何となくSDGsに貢献しているように見せて、よい企業だという雰囲気をつくろう、というところがまだ多い印象だ。

──企業がSDGsに取り組むうえでのポイントは。