くにや・ひろこ 1993年から2016年まで「クローズアップ現代」キャスターを務める。98年放送ウーマン賞、02年菊池寛賞、11年日本記者クラブ賞、16年ギャラクシー賞特別賞受賞。

SDGsに関する取材や発信に熱心に取り組んでいるのが、ジャーナリストの国谷裕子氏である。私たちはなぜSDGsを達成しなければいけないのか。国谷氏に聞いた。

──SDGsに関わるようになった経緯から聞かせてください。

NHKの「クローズアップ現代」のキャスターをしているとき、2015年の国連総会において、SDGsが採択されるということを知った。しかし、極めて重要な議題であるにもかかわらず、耳にしたことがない言葉だった。SDGsとはいったい何?ということから勉強と取材を始めた。

国連での取材で印象深かったのは、現在の副事務総長である、ナイジェリアのアミーナ・モハメッドさんの話だった。SDGs取りまとめのキーパーソンである彼女によると、経済問題と社会問題、環境問題のすべてが底辺で密接につながっている。それぞれが連関し合うことを意識しながら、統合的に問題を解決しないといけない。そうでないと、格差や不平等のような世界全体の不安定さは解決せず、地球は持続可能にならない。彼女はそのように力強く語った。

今後10年間が分岐点