(kattyan / PIXTA)

生物多様性の保全に関してはSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」が直接的な目標となる。だが、それ以外の環境関連の目標とも密接に絡む大テーマだ。

企業活動は基本的に自然環境に負荷を与えるため影響をゼロにはできない。そのため生物多様性保全の取り組みには2つのアプローチがある。1つは事業とは直接関係のない、河川や海の清掃活動や植林活動といった自然保護への支援活動だ。環境に負荷を与える企業の「社会への恩返し」といったところで伝統的に行われてきた。

もう1つが事業活動と合わせた活動。例えば、製造業で工場からの排水を法令などの基準以上に浄化して自然に戻す活動や、製品開発の際に循環できる素材や機器を積極的に使用するサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みなどがある。とくに限りある資源を効率よく使い、自然環境に貢献するという取り組みは今後、「企業の社会的責任」としてより求められるようになるだろう。ライバル企業との協業も増えてきそうだ。