主力の「コメダ珈琲店」はコロナの影響が軽微だった郊外店が中心。話題性のある商品も集客に寄与(撮影:尾形文繁)

黒字を堅守し「勝ち組」に躍り出た──。コロナ禍で傷む外食業界の中で、そう評価できそうなのがコメダホールディングス(HD)だ。

「珈琲所コメダ珈琲店」などを展開するコメダHDの2021年2月期決算は、売上高288億円(前期比7.6%減)、営業利益55億円(同30%減)。減収減益とはいえ、同じくカフェチェーンを展開するサンマルクHDやドトール・日レスHDが営業赤字に陥ったのと比べると、大健闘といえるだろう。

外出自粛や行政からの時短要請などが逆風となり、多くの外食企業がもがき苦しんでいる。こうした逆境下でコメダが奮闘できた理由は複数ある。

まずは商品開発の工夫だ。20年9月に投入した牛カルビバーガー「コメ牛」が「爆盛」のボリュームでSNSを中心に話題となり、一時品切れを起こすほど大ヒット。12月に復活販売したスイーツ「小倉ノワール」も評判を呼び、さらに21年1月には「鬼滅の刃」のグッズが当たるコラボ企画も集客に効果を上げ、「緊急事態宣言下での店舗売り上げを支えた」(清水宏樹取締役CFO〈最高財務責任者〉)。

独特の立地戦略も恩恵を受けた。コメダは、賃料負担を軽くする目的で、都心店では駅から少し離れた場所、郊外店でも生活道路沿いへの出店が多い。リモートワークの普及に伴い、集客面で好立地とされる都心部の駅前から人が消えた反面、コメダのある住宅エリアへの客足は比較的堅調だった。