新型コロナウイルス感染症に国民の多くは疲れ切り、不満を募らせている。最近でもワクチン接種の停滞がやり玉に挙げられた。とはいえ、接種は急速に進展している。何より、コロナ関連での政府対応の失敗を指摘するにも飽き飽きしてきた。あまのじゃくな“異見”を求められる当欄なので、コロナ対応や接種から得られたプラスを考えたい。

第1に、自治体ごとの力量差が可視化された。短期間に総人口の約3割にワクチンを2回打つ前代未聞のオペレーションの主体は自治体が担った。河野太郎ワクチン接種推進担当相がよい意味で現場に「丸投げ」したこともあり、中央省庁の指示待ちではなく、地域の実情を考えて政策を実行する自治体が浮かび上がった。