岡三証券 チーフストラテジスト 松本史雄

まつもと・ふみお 証券会社での支店営業や日本株アナリスト、国内生保系や外資系資産運用会社の日本株ファンドマネジャーを経て2019年11月から現職。

企業の利益に下振れ懸念

日本の株価は夏場に急落するリスクがある。

4〜6月期の企業業績は、今の想定より下振れるとみている。1年前の2020年4〜6月期は、自動車など壊滅的な業種も多かった。だが、半導体やテクノロジーの企業は、巣ごもり需要で順調だった。昨年のその水準を大幅に上回るのは難しいだろう。

実際、中国のスマートフォンの出荷台数は4月に急減した。半導体が足りなかったからという見方もあるが、需要が飽和し、息切れしていたからだと考えている。米国や日本でも昨年、ノートパソコンやタブレット端末がかなり売れた。一巡した今年は前年割れになるのではないか。

21年度の企業利益の成長モメンタム(勢い)が後半にかけて鈍化することは不可避だ。コロナ禍により急悪化し、急回復したのが20年度。それと比べたら21年度の回復カーブの上がり方は当然鈍化していく。企業利益に先行する指標として、景気ウォッチャー調査や為替、鉄スクラップ価格などを複合した指標を見ているが、それは足元で低下している。

米指数との意外な関係