6月18日発売の『会社四季報』2021年3集夏号。コロナ後の企業を見通す

コロナ禍で世界経済が混乱する中、躍進する企業はどこか──。多くの銘柄から絶好調企業を見つけ出す方法の1つが、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてで過去最高(1985年以降が対象)を更新する企業だ。今期予想純利益の最高益更新率が大きい順にランキングした。

1位となったのは殺虫剤首位のアース製薬だ。主力の虫ケア用品がコロナ対策の換気推奨で拡大している。害虫が室内に入るのを防ごうと購入が相次ぎ、今も高価格帯殺虫スプレーが伸びている。在宅需要で入浴剤が想定超のほか、ペットケア商品も堅調。今期売上高は2020億円と前期比3%増を予想。営業益も販促費抑制が効き会社予想より上振れる見通しだ。さらに前期計上の海外子会社ののれん償却による減損が消え、今期は81億円の最高純益を見込む。増配の可能性もある。

2位は人材派遣大手のパソナグループ。企業からの業務受託・請負需要が高水準なうえ、人材派遣も回復している。好採算の福利厚生代行も好調だ。4月末には司法試験経験者の就職を支援するモアセレクションズを子会社化した。企業の法務人材需要に対応する新事業だ。高齢化社会をにらみ、シニア人材の活用を進め、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)でニーズが高いエンジニアの育成支援にも力を入れる。来2022年5月期も増収増益予想で、しばらく高水準の業績が続きそうだ。

ワクチンが貢献