利益回復が支える株価

「上がるか下がるか、50%の確率なのに勝つのは難しい」と悩むのは昨年から株式投資を始めた60歳の男性だ。株価は昨年、急落した後、大幅に上昇し、利益を得た人も多かった。だが、実際に投資をしている人たちからすると「利益確定のタイミングがわからない」(55歳女性)、「銘柄の選定がわからない」(41歳男性)など、悩みは尽きない。

急回復した株価は3月以降、足踏みしている。だが、「小回り3カ月、大回り3年」の相場格言のごとく、そろそろ動きが出始める頃だ。米国の株価は最高値圏まで戻ってきている。上に行くのか、下に行くのか。ゴールドマン・サックス証券の建部和礼・日本株ストラテジストは、「ワクチン接種が加速し、米国などと比べ出遅れていた日本株のキャッチアップが起きると見込んでいる」と語る。足元、2万9000円弱の日経平均株価は3カ月後に3万0500円程度まで上昇すると予想する。

一方、岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは、「日経平均株価は夏場に2万5000円程度へ急落するかもしれない」とみる。日本企業の業績は想定ほど伸びず、外国人投資家が売りを仕掛けるのではないか、というのだ。米国景気を強く見すぎている、日本も景気ウォッチャー調査などで見た先行指標はよくない、といったことから企業業績の鈍化を想定する。