今はバブルだろうか。もちろん、世界的な大バブルである。証拠は2つ。1つ、大金融機関が正気を失っていることだ。

破綻した米国の投資ファンド「アルケゴス」。主宰者は、伝説の投資家ジュリアン・ロバートソン氏がのれん分けしたが、2012年にインサイダー取引で有罪となり、当局からファンドの運用を禁じられた人物。その“札付き”に野村ホールディングス(HD)も三菱UFJ証券HDも、クレディ・スイスもがんがん貸し込み、金融機関全体で1兆円超の損失を被った。

あるいは英国の金融会社「グリーンシル」。売りはサプライチェーン・ファイナンスだが、とどのつまり手形割引の一変種だ。どこがフィンテックかという会社に、同じくそうそうたる金融機関が入れあげ、グリーンシルが組成した債権担保商品には東京海上HDが子会社を通して保証を付けていた。