首脳会談後に共同記者会見に臨む韓国の文在寅大統領(左)とアメリカのバイデン大統領(写真:AFP=時事)
「最高の訪問だった」。2021年5月21日にワシントンで行われた米韓首脳会談。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が自画自賛するほどスムーズな会談だったと評価されている。アメリカのバイデン大統領にとっては4月の日米首脳会談に続く、直接対面による首脳会談だったが、トランプ前政権できしみが出た米韓関係を再構築するという意味合いもあったようだ。
今回の首脳会談をどう評価するか。米韓関係に詳しい、神田外語大学の阪田恭代教授にその評価を聞いた。

会談は期待以上の成果を出せた

――今回の米韓首脳会談をどう評価されますか。韓国では、文大統領自身が「最高の訪問、期待以上の成果」といい、国内でも「よくやった」という評価が多いようです。

「最高の訪問」というのは持ち上げすぎだと思うが、大枠で見れば、期待以上の成果を出せた。2021年4月の日米首脳会談に続き、今回の米韓首脳会談はバイデン大統領にとって2回目のリアル対面による首脳会談だった。アジアの同盟国として日本の次に韓国を重視しているという姿勢の表れだ。

また、日米首脳会談は同盟の結束を内外に示すことができたが、米韓にとってそれはいい意味でプレッシャーとなった。日米並みのフルアジェンダは無理だが、米韓同盟「軽視」とみられていた文大統領としては成果を出せたといえる。