昨年3月にタイから帰国して以来、1年以上も日本から出られないでいる。海外生活が長かった筆者にとって、こんなことはいつ以来だろうか。この間、改めて日本という国について考えさせられた。

これまで海外の友人からさまざまな日本論を聞かされてきた。おそらく最も多かったのは「日本人は国家権力に従順」という説だ。フランス人の友人のその言葉には皮肉が込められていた。香港や台湾、ミャンマーの友人らの場合、従順な日本人は「与えられた民主主義の価値をわかっていない」との憤りとセットだった。そのように言われて、筆者も「まあそうだな」と納得してきた。