「打倒アイコス」、加熱式新商品に託すJTの命運 "紙巻きたばこ依存"のままで未来はない

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たばこ事業の本社海外移転、社員大リストラ、初の減配――。大改革に腰を上げたJTのゆくえに迫る。

JTは加熱式たばこ「プルーム」シリーズ(右)の新商品を今夏投入し、アイコスの後塵を拝している加熱式の市場での巻き返しを狙う(左:尾形文繁、右:編集部撮影)

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「『IQOS(アイコス)』と比べても商品の出来に自信はある」

日本たばこ産業(JT)の寺畠正道社長が、そう力を込める商品がある。今夏に発売する「Ploom X(プルーム・エックス)」だ。火を使わず、煙や灰の出ない加熱式たばこの新製品となる。

紙巻きたばこで世界シェア4位、日本国内ではシェア1位。そのJTが、加熱式たばこ市場で追い詰められている。

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