東急田園都市線たまプラーザ駅と聞けば、1983年のTBSドラマ「金曜日の妻たちへ」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。都心の会社に勤めるサラリーマンの憧れの街、そしてそこに暮らす核家族の生態が活写された。とりわけ専業主婦たちの奔放な生き方は、当時の世相も相まって社会現象になった。

ドラマの舞台となった横浜市青葉区美しが丘は、たまプラーザ駅の北側に広がっている。プラザとはスペイン語で「広場」を意味する。鉄道駅名としてはおしゃれなたまプラーザだが、開発の歴史は古い。53年、東急電鉄総裁の五島慶太氏が「城西南地区開発趣意書」を発表。急増する東京都心部人口の受け皿として、郊外型高級住宅地の開発を目指した。

59年には土地区画整理事業に認定され、63年に開発を開始。66年4月に田園都市線たまプラーザ駅が開業する。とくにこの駅がある元石川第一地区は多摩田園都市構想の中核地とされ、町名も元石川から美しが丘(1〜3丁目)に変更された。