予測不能の時代 データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ(矢野和男 著/草思社/1980円/336ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile]やの・かずお 1959年山形県酒田市生まれ。84年早稲田大学物理修士卒。日立製作所フェロー。ハピネスプラネット代表取締役CEO。2004年からウェアラブル技術とビッグデータ解析を研究。論文被引用件数は4500件、特許出願350件を超える。

未来は予測不能だ。そんなことは誰でもわかっているし、今ほどこの言葉が実感を伴うときもないだろう。しかし、である。世の中の仕組みの多くは「予測可能」を前提に成り立っているのが実態だ。

例えばルール。過去の経験に基づき作られたルールは、状況が予測不能に変化すると、まったく役に立たなくなる。それどころか、ルールの持つ硬直性が、新たな状況への適応を阻む結果にもつながってしまうのだ。同種のものに、計画、標準化、そして内部統制などがある。

ならば思い切って「未来は予測不能」という前提に立ち、変化の中でも変わらない、普遍的なものに着目してみたらどうなるだろうか?