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商人なら外に飛び出せ! OB起業家からの提言

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出身者だからこそ言える、商社の課題とこれからの働き方。

画一的なキャリアがなくなる中、商社員は活躍のフィールドをどこに求めたらいいのか。商社から独立し活躍する、3人のOBが贈るメッセージ。

住友商事OB|LIXIL 社長 兼 CEO 瀬戸欣哉

せと・きんや 1983年住友商事入社、鉄鋼部門に配属。2000年にMonotaRoの前身である住商グレンジャーを創業し、翌年代表取締役社長に就任。16年にLIXIL代表取締役社長兼CEO、18年にCEO退任後、19年に復帰。(撮影:今井康一)

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総合商社はよくコングロマリットディスカウント(複数の産業部門を持つことで企業価値が低くなること)と批判されるけど、だからここまで生き延びられてきた側面もある。そして各部門で急な坂を上っていくために、優秀な人材をそろえて頑張ってきた。

今の商社はトレードではなく事業経営で儲けている。投資先に人を出して、トップでなくともナンバーツーとして経営に参画することはよくある。それを何回か繰り返すとやはり能力は上がる。

ただ、日本のいちばん優秀な人材が商社に集中しているのは、日本全体として「ちょっともったいないな」という考え方もある。5年くらい経ったら外に出してあげるというのも十分ありだと思う。

個人的に自分の能力が最も高かった時期は10〜15年前。住友商事の鉄鋼部門から米国のビジネススクールに行き、40歳でMonotaROの前身企業である住商グレンジャーを創業してからだ。社長業ほど能力を伸ばせることはほかにない。そうした機会を(若い商社員にも)どんどん与えて、うまくいったらもう1回、ダメだったら「もうちょっと勉強して」ということがあっていい。

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