黒字宣言のANA､予想を控えたJAL 巨額赤字を経て対応二分

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
森田 宗一郎 : 東洋経済 記者 著者フォロー
2021/05/26 5:00
ポストする
ブックマーク
メールで送る
印刷

印刷ページの表示はログインが必要です。

はこちら

拡大
縮小

巨額赤字に沈んだANAとJAL。2021年度の見通しをどう出すかで対応が大きく分かれた。それぞれのスタンスの違いを読み解く。

航空需要の激減で大赤字に沈んだANAとJAL。黒字浮上を先に果たすのはどちらか（撮影：尾形文繁）

特集「航空異変」の他の記事を読む

コロナ影響で航空需要が激減し、今なお回復の展望が不透明な中、2021年度の業績見通しで両社の対応が大きく分かれた。ANAホールディングスは黒字予想を出し、日本航空（JAL）は業績予想の開示を見送ったのだ。

JALよりも先に4月30日に決算発表を行ったANAは、2021年度に売上高1兆3800億円（前期比89%増）、営業利益280億円（前期は4647億円の赤字）という予想を出した。巨額の赤字から一転、黒字化のV字回復シナリオを描く。

この計画は独自の需要予測に基づいている。最大のポイントは、今年夏以降の国内線で急回復をみているところにある。

→次ページANAの需要前提には届かない
キーワード
この記事の特集
航空異変
航空異変
コロナ禍で巨額赤字に苦しむ航空各社。再生への展望を探る。
飛行機くじで大逆転？どん底｢ピーチ｣復活の算段
ANAとJAL､国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAが黒字目標の｢未達｣を悔やまない意外な理由
｢空の賑わい｣戻らぬ夏､2強と中堅の格差浮き彫り
コロナ禍の｢エアライン通信簿｣
JALの金庫番が明かす｢大型増資｣決断の舞台裏
その他の記事はこちら
関連記事
特集一覧
わかる！ 地政学
新着あり
JAL 再拡大への｢野望｣
新着あり
テレビ局サバイバル
新着あり
34年ぶり株高の「意義」
特集一覧はこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間

※過去1ヵ月以内の会員記事が対象

» 11～20位はこちら

※過去1ヵ月以内の会員記事が対象

» 11～20位はこちら

※過去1ヵ月以内の会員記事が対象

» 11～20位はこちら

※過去1ヵ月以内の会員記事が対象

» 11～20位はこちら
特集インデックス
航空異変
ANAが迎える正念場
｢破綻｣は避けられるのか
消える｢第3のエアライン｣
エアアジア撤退が意味するもの
JAL｢公募増資｣1680億円の胸算用
経営破綻で味わった経験を生かす
｢大赤字｣ANAとJALの格差
財務データの比較で違いがわかる
JALの金庫番が明かす｢大型増資｣決断の舞台裏
インタビュー／日本航空･専務執行役員 菊山英樹
黒字宣言のANA､予想を控えたJAL
巨額赤字を経て対応二分
コロナ禍の｢エアライン通信簿｣
LCCから地方の航空会社まで業績を一挙掲載
｢空の賑わい｣戻らぬ夏､2強と中堅の格差浮き彫り
中堅航空各社は｢財務の綱渡り｣に追われる
ANAが黒字目標の｢未達｣を悔やまない意外な理由
国内線は急回復､ローンで手元資金は潤沢に
ANAとJAL､国内線で競り合う復活レースの熾烈
渡航需要急回復だが､オミクロン株で高まる不透明感
飛行機くじで大逆転？どん底｢ピーチ｣復活の算段
コロナ禍で業績悪化､債務超過から復活なるか
トレンドウォッチAD
週刊東洋経済の最新号
2024年4月20日号
この号を読む 定期購読
バックナンバー一覧はこちら
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内
注目のキーワード

今よく読まれているキーワード

医療・医薬品(417) 建設(156) 株・投資(1178) 生活(1498) 半導体(159) マーケティング(177) 鉄道(245) 福祉(88) ネット・IT(509) スタートアップ(563) 自動車(509) 教育(657) AI(248) 物流(137) 経済(3337)
キーワード一覧はこちら