米国では12〜15歳のワクチン接種も始まっている。マスク着用、ワクチン接種を忌避する国民も多い(AFP/アフロ)

4月末、幼稚園から高校までの一貫教育を行う、フロリダ州のある私立学校の教職員たちは、学園経営者から奇妙なレターを受け取った。「新型コロナのワクチン接種を受けた場合には、生徒に近づかないように」。学園の共同創設者が出した教職員への指示だ。この創設者はアンチワクチンの考え方の持ち主であり、ワクチンは近くにいる人に伝染して生殖能力を損わせるとの信念に基づいたものだという。

18歳以上の人口の59.7%が少なくとも1回のワクチン接種を終えた(現地時間5月17日時点)米国では、屋内外でのマスク着用義務が一部緩和されるなど、日常生活が回復する兆しが見えてきた。

だが、その一方で新たな対立の火種もある。トランプ時代からのアンチマスク派に加えて、アンチワクチン派の存在である。