ヤフーとヤマトが連携を強化。新たな配送料金が物流事業者を驚かせている(撮影:梅谷秀司、尾形文繁)

宅配便首位のヤマト運輸と大手EC(ネット通販)事業者のヤフーが発表した物流サービスが業界に波紋を呼んでいる。

首都圏のある運送企業の経営者は「配送料の数字を見たときは衝撃を受けた。あのヤマトがここまで安くするのか」と苦々しい表情でそう口にした。

今年3月、ヤマトとヤフーが「Yahoo!ショッピング」や「PayPay(ペイペイ)モール」出店者向けの配送サービスをリニューアルし、「全国一律」で破格の料金を打ち出したからだ。

例えば60サイズ(3辺計で60センチメートル、重量は2キログラムまで)の荷物は全国どこに運んでも382円。これは、ヤフーの競合である楽天が提供する自社物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」よりも2割近く安い。

配送サービスのリニューアルに伴って開いた3月の説明会で、ヤフーのショッピング統括本部事業開発室の山下滋室長は「今回、提示した配送料は値下げ感が強いと思う。『ヤマトがこの値段で運んでくれるのか』と驚く出店者も多かった」と自信を見せた。