16年にわたってドイツの首相を務めてきたメルケル氏の後任が誰になるかは今年の焦点の1つだが、それを決する9月26日の連邦議会の総選挙に向け、主要政党の首相候補が出そろった。

メルケル首相は総選挙に出馬せず、政界引退が決まっている。同氏が所属する最大与党CDU(キリスト教民主同盟)とその姉妹政党CSU(キリスト教社会同盟)は4月20日、CDUのラシェット党首を首相候補に選出。CDU・CSUと大連立を組むSPD(社会民主党)は昨年8月にショルツ財務相で決めている。

一方、野党の中で支持率上昇が顕著な緑の党は4月19日、共同代表の一人で女性のベアボック氏を首相候補に選んだ。その後の世論調査では、同党が支持率でCDU・CSUを逆転して首位に浮上する結果も出ている。選挙戦で同党が台風の目になるのは確実で、「ベアボック首相」誕生のシナリオすら現実味を帯びてきた。