(EKAKI / PIXTA)

「私がこの世界に入った30年ほど前、コンサルティング会社なんて日本ではほとんど知られていなかった。知っていたとしても、何だか怪しげな人たち、ヤクザなやつらだと思われていた」

こう語るのは戦略コンサルのローランド・ベルガー日本法人会長を経て、現在はフリーのコンサルタントとして活躍する遠藤功氏だ。

遠藤氏がボストンコンサルティンググループ(BCG)に入った1988年、知人に「BCGに入社する」と伝えると、「注射の会社か?」と聞かれていたという。マッキンゼーも「ペンキ会社」などと呼ばれていた時代だ。

遠藤 功 著/東洋経済新報社/2200円

それくらいコンサル会社の知名度は低く、評判も悪かった。「米国の先進的な経営理論を横文字で振りかざして日本の経営者をけむに巻く、英語かぶれの連中だとみられていた」(遠藤氏)のだ。

だが、90年代後半に差しかかったころ、変化が訪れる。きっかけになったのは米マサチューセッツ工科大学教授と著名コンサルが共著で出版した書籍『リエンジニアリング革命』(93年)だ。その主旨は、縦割り組織の弊害や生産性の停滞を解決するためには業務フローを効率化し、ビジネスプロセスを最適化していくことが望ましいというもの。