偏見を加速するAIのアルゴリズム。FBのターゲティング広告は代表例だ(AP/アフロ)

コロナ禍でデジタル化が加速する中、人工知能(AI)アルゴリズムによるバイアス(偏見)や差別への懸念が高まっている。例えば、求人・採用でAIを使う際には、多様性確保よりも選別や分類に長けたAIの習性という問題が浮上する。

米ミシガン工科大学のステフカ・フリストバ准教授は、こうしたアルゴリズムの特徴を「唯物論的均一性」と呼ぶ。アルゴリズムの文化による社会の変容を分析した学術書『Algorithmic Culture』(未邦訳)の首席編集者・共同執筆者でもある彼女によれば、AIは中立的だとされているが実際には偏見がつきものだ。

今年4月、米・南カリフォルニア大学のアレクサンドラ・コロロワ助教らが発表した研究結果によると、米フェイスブック(FB)の求人広告アルゴリズムには、性差による「歪み」が見られた。