推薦者|早稲田大学人間科学学術院 教授 橋本健二

はしもと・けんじ 静岡大学専任講師、助教授、武蔵大学教授を経て、2013年から現職。『「格差」の戦後史』『新・日本の階級社会』など著書多数。(撮影:風間仁一郎)

格差社会という言葉が使われるようになったのは2006年ごろから。最初は「本当に格差は拡大しているのか」というところが論点だった。現在は、格差拡大は事実として否定できない、というところまできた。専門家の間で「格差拡大はよくない」という合意はできているのだが、社会的な一致は完全には得られていない。政策を動員してまで格差を縮小するべきなのかどうか。その社会的な合意はこれからだ。