推薦者|山猫総合研究所 代表 三浦瑠麗

みうら・るり 国際政治学者。東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て2019年から現職。『21世紀の戦争と平和──徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』など著書多数。(撮影:梅谷秀司)

 

バイデン政権誕生後も米中対立の基本は変わらない。現状維持のオバマ政権の後、トランプ政権によって、米中対立は激化した。その動きが引き戻されることはない。バイデン氏はコンセンサスを重視し、党のエリート的な意見に従う。それは時代の趨勢を踏まえたものであるし、共和党ともある程度近しいものになる。

ただバイデン政権はエスカレートした政権からの現状維持で、その土台はオバマ政権とは違う。中国側は対話を模索しつつも、裏では米国を本質的な脅威とみて、覇権の掘り崩しを狙う。プロレス的でどこかで折れるトランプ政権よりも、老練な現政権のほうが手ごわいと感じていると思う。