京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程退学、理学博士。2014年10月〜20年9月京都大学総長。21年4月人間文化研究機構の研究所に。『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』『スマホを捨てたい子どもたち』など著書多数。(撮影:今井康一)

爆発的な人口増加の問題は乗り越えられる

「老化は病気」と言い切ったことが『LIFESPAN』のすごいところ。老化を防ぐための薬や治療には非常に高額な費用がかかりますが、老化が病気として認められれば、ここに斬り込むことになり、老化という現象を止める大きな第一歩になります。

世間の常識では、老化はすべての生物が持つ運命であり、避けられないものと捉えられてきました。それゆえに世代交代を前提とした社会システムになっています。ところが老化しないまま500歳までも生きられるとなれば、こういった生命観や社会システムもひっくり返ることになるでしょう。