東芝の経営がまたしても混迷している。4月に入って英投資ファンドから買収提案を受けていることが発覚。その1週間後には車谷暢昭社長が辞任した。事実上の解任である。

3年ぶりのドタバタ劇に、東芝は日本のコーポレートガバナンスの悪い見本であるとの思いを強くした。立派な社外取締役を集めても、外部からの経営者に託しても、形だけでは経営はよくならないと示してくれる。

今回の辞任劇は、アクティビスト(モノ言う株主)のファンドとの対立が激化する中で、車谷氏が従業員からの支持も失ったことが背景にある。求心力の回復に古巣のファンドによる東芝買収案を持ち込んだことで、指名委員会委員長でもある永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)の怒りを買った。