有料会員限定

利回りだけを見ていてはダメ 借金を使いこなせ Part3 不動産投資の極意

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
拡大
縮小

借り入れ派、自己資金派それぞれの投資スタンスを学ぼう。

イラスト:浦野周平

特集「不動産投資 天国と地獄」の他の記事を読む

株式投資でもお金を借り入れて信用取引をすることはあるが、不動産投資では借り入れで「レバレッジ」をどう利かせるかがより重要な投資戦略となる。

レバレッジをかければ少ない元手で多額の不動産を運用できるため、資産形成のスピードは上がる。しかし、物件の稼働が軌道に乗らなければ持ち出しが発生するリスクがある。レバレッジをどこまでかけるべきかという問いは、不動産投資家の間でも正解が存在しない。最前線の投資家は借金とどう付き合っているのだろうか。

フルローンを徹底活用

資産100億円──。これは決して比喩ではない。東京都・池袋を地盤に1棟物件に投資するコアプラス・アンド・アーキテクチャーズ代表の玉川陽介氏は昨年、保有物件の総額が100億円を突破した。

物件の購入資金は、ほとんど金融機関からの借り入れで賄った。「今日も1棟購入しました」。3月下旬の取材当日にも、東京都豊島区で中古の1棟マンションをフルローンで購入したと打ち明けた。

「自分が欲しい物件よりも、融資が引けそうな物件を探す」のが秘訣だ。最初に重視するのは、物件の表面利回りと借入金利の差である「スプレッド」。表面利回りが借入金利プラス5%以上を確保できそうなら、購入を検討する。不動産市況が崩れたときでも損失に耐えられる水準だという。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
不動産投資 天国と地獄
10年の長期傾向がわかる
不祥事で一時は存続危機も
人気サイトを使いまくれ!
顔認証をフル導入したマンションも
今さら聞けない税金のイロハ
すご腕投資家に学ぶ
Part3 不動産投資の極意
スルガ銀行が異例の対応
不動産オーナー・サブリース元社員座談会
新法きっかけにトラブル噴出
インタビュー/サブリース被害対策 弁護団長 三浦直樹
Part2 不動産投資の光と影
東京東部や地方都市に魅力
3人の専門家に聞く
1棟物件のフルローンは困難に
「もはや別の銀行」との指摘も
コロナが人の流れを変えた
急激な規模拡大のツケ
Part1 コロナ禍での投資市場
不動産投資 天国と地獄
コロナでもブームは過熱中
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内