販売会社はなぜ「車検」で顧客を取り合うのか 新車を売ったらアフターサービスに必死

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日本の自動車の保有台数は緩やかに増加が続いている(撮影:大澤誠)

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ネッツトヨタ愛知で発覚した不正車検では、中部運輸局の監査に対して、整備士が「過剰な入庫が常態化していた」と話したという。販売店が身の丈を超えた数の検査を受け入れたのは、車検が「儲かるサービス」であることと無縁ではないだろう。

自動車の安全確保という趣旨の下、自動車検査(車検)は道路運送車両法で義務づけられている。普通車や軽自動車は新車で購入した場合、初回が購入後3年、2回目以降は2年ごとに受ける必要がある。車検を受けていない車で公道を走っていた場合、罰則(6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金)もある。

本来、車検は国が行うべきものだが、新車の販売店が車検を代行しており、それが収益源になっている。

車検には3つの方法

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