ラクオリア創薬に株主提案を行い、勝利した柿沼佑一弁護士(撮影:尾形文繁)
ジャスダック上場の創薬ベンチャー・ラクオリア創薬で株主提案が可決された背景には、提案した株主側の周到な戦略もあった。
株主提案を行った著名な個人投資家であり、株主総会で承認されてラクオリアの監査等委員(社外取締役)に就いたのが、埼玉県内の弁護士、柿沼佑一氏だ。
どのような経緯で株主総会で勝利するに至ったのか。また、監査等委員としてどのように新生ラクオリアの発展に関与しようとしているのか。柿沼氏に聞いた(インタビューは4月1日に行った)。

株主は会社側に説明を求めている

――いつ勝利を確信しましたか。

われわれが株主提案サイトで行った株主へのアンケート結果などから、株主総会の数日前には勝てるのはわかっていた。(株主総会の)前日にラクオリアの会社側弁護士からそれまでの議決権行使の結果を伝えられたが、株主提案への賛成票は85%だった。

実際に株主総会で株主提案が承認されたときには、これからが大変だな、と思った。ラクオリアのことを考えてくれる株主がいかに多いのかを感じたし、その期待に応えないといけないため、今はプレッシャーを強く感じている。