おくの・やすし 1993年に京都大学薬学部卒業。2000年薬学博士。16年から京大大学院医学研究科(ビッグデータ医科学分野)教授、LINC代表。

医療現場でAI(人工知能)の実装が浸透し始めている。100を超える製薬企業やIT企業が参加し、2016年に創薬AIを開発する産学連携プロジェクト「ライフ インテリジェンス コンソーシアム(LINC)」が発足。代表を務める京都大学大学院の奧野恭史教授に、AIの活用が創薬や医療に与えるインパクトについて聞いた。

──AIと医療の相性をどうみていますか?

新型コロナ禍による医療現場の逼迫は、日本の医療の将来の姿を見ているようだった。対応できる医療従事者と患者のバランスが崩れ、医療体制が逼迫した。これは、高齢化によって患者が増えて医療従事者の負担が増す未来の日本の医療の状態を表していたといえる。