日本企業のあまりに劣る「セキュリティ戦略」 収益重視で後回しになっていないか

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

「セキュリティの重要性は理解しているが、何から手を付ければいいのか」「売り上げや利益を生み出す領域でないため、リソースを割くのが後回しになっている」。サイバーセキュリティについて話を聞くと、企業の幹部や経営者からはこんな声が聞かれる。

攻撃されていないからといって、対策を後回しにしていると痛い目にあう。危機は現実に、目の前に迫っているからだ。日本の企業や組織を標的にしたサイバー攻撃はここ数年、非常に多く報告されている。警察庁などの資料によれば、企業などへの不正アクセスの認知件数は2019年に前年比で倍増。2020年も高い水準となっている。

特集「サイバーセキュリティの大問題」の他の記事を読む

次ページ低いセキュリティ意識
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内