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デジタル作品を高値で売買、「NFT」とは何か NFTビジネスをやるには技術力のある企業と組もう

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約75億円で落札されたデジタルアーティストのビープルの作品(画像は英オークション大手クリスティーズのサイト)

「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組をご存じだろうか。実家に眠っていたりする骨董品を鑑定してもらい、想定よりも高値で喜んだり安値で落胆したりする様子をエンターテインメントにした番組だ。今、あの鑑定のDXが進もうとしている。

アートや音楽、VR(仮想現実)などのデジタル作品の所有権を売買するという動きが注目を集めている。英オークション大手クリスティーズは3月11日、ブロックチェーン技術を使ってデジタルアートの所有権をオークションにかけるという新たな試みを行った。その結果、ツイッターなどで作品を発表してきたビープルというアーティストの作品が約75億円という高値で落札された。

ここで使われたブロックチェーン技術が「NFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)」と呼ばれるもので、「イーサリアム」などのブロックチェーンを使ってアートなど作品が唯一無二であることを証明する。従来は、デジタル作品は所有権を確認することが難しく、コピーが簡単だったため、オークションにかけにくかった。最近では米ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏が自身の最初のツイートをNFTで販売し、約3億円で落札された。落札代金はアフリカに寄付されるという。日本では今、孫正義氏のツイートが売買されている。

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