『資本論』で資本主義を分析|K.Marx
1818〜83年。プロイセン生まれ。科学的社会主義(マルクス主義)を打ち立て、『資本論』などで、資本主義が高度に発展することで社会主義・共産主義の社会が来ると説いた。(イラスト:安彦良和)

ある時代を振り返ればわかりますが、歴史は直線的ではなく、予想だにしない断続的出来事の連続です。

古くから人々は、歴史、すなわち時間の流れを解明するためにいろいろと工夫を凝らしてきました。その1つが、過去、現在、未来という3区分です(アウグスティヌス『告白』)。これは、現在は過去の継続であり、未来は現在の継続であるという一般的な考えです。

そして、古代ギリシアの哲学者・ゼノンの言葉とされる「矢は止まっている」(ゼノンの矢)で表されるように、その歴史をきわめてフラットで直線的な流れだと捉えるか、あるいは歴史はつねにもとに戻る循環的な流れであると捉えるか(永劫回帰)、さらに歴史はもとに戻らず、進歩も発展もなく、突然の断絶によってまったく新しい社会へ不連続に変化していくもの(黙示録=破滅的な状況や世界の終末などを示したもの)と捉えるかで、さらに3つの考え方に分かれます。

【ゼノンの矢】「ゼノンのパラドックス」の1つ。飛んでいる矢はいつの時点でもその瞬間は止まっている。いつの時点でもその瞬間は止まっているなら、いつも止まっている。したがって矢は止まっていて動かないとし、連続に関するパラドックスを指摘した。

歴史をどう捉えるかという主体の側の問題として、あるがままの自然の変転と捉える自然主義的な歴史観(ギリシア的)、神の目的に向かって変転すると捉える目的論的な歴史観(キリスト教的)、人間を豊かにするための理性的な実現として捉える歴史観(現代)の3つに分かれます。

今の危機をどう捉えるか