新型コロナウイルス感染症による病床不足によって、硬直的な日本の医療提供体制の問題が広く知られるようになった。

コロナ禍に対応するため、欧米の多くでは1つの病院を丸ごと特定疾患専門病院に転換するなど、地域内で活発な病院再編が進んだ。またプライマリーケアと呼ばれる総合診療医制度が整備された国では、かかりつけ医が高齢者などハイリスク患者へ積極的に連絡し、必要に応じてオンライン診療や大病院との連携を行っている。かかりつけ医段階で患者対応の優先順位づけが適切に行われるため大病院に負荷が集中しにくいなど、医療資源の効率化にも寄与している。

欧米のコロナ関連死者数は日本を大幅に上回るため、彼の地の医療機関の優位点はまだ日本であまり注目されていない。しかし、その柔軟な対応力は圧倒的に先を行く。