クラス(class)かカラー(color)か──。昨年の大統領選挙に勝利し政権を奪還したので目立ってはいないが、民主党は党の根幹に関わる問題を何も解決できていないままだ。格差問題に対処する気があるのか、それともアイデンティティー政治にかまけて米国の分断に拍車をかけ、再びトランプ現象を勢いづかせてしまうのか、という問題である。

格差問題は階級闘争、すなわち「クラス」であり、アイデンティティー政治は「カラー」、すなわち人種やジェンダーを中心とした文化闘争だ。もちろん格差問題には人種も絡む。画然と分かたれるわけではない。どちらが党の中心課題かということである。今また、その確執が、党内左派の分裂という形で浮上している。

2016年大統領選でのトランプ勝利は、民主党に大きな反省を迫った。大統領候補選びは民主社会主義を掲げるサンダース上院議員の躍進で大揺れとなった。主流派のクリントン元国務長官を何とか候補にしたものの、白人労働者らを「嘆かわしい人々」と呼んだりして敗北を喫した。